コラム

Column

第2回 『みんなで考えよう事業承継』

「事業承継はなぜ進まないか」

事業承継部長、中小企業診断士の山﨑眞嗣です。
今回は事業承継第2回です。

第1回では、河津桜の話をしました。
桜は満開が一番美しいと思われがちですが、実際には満開を過ぎると少しづつ勢いが落ちていきます。
事業承継も同じです。
「まだ大丈夫」「もう少し先でいい」と思っているうちに、選べる選択肢は静かに減っていきます。

【事業承継が進まない理由】

1.後継者不在
 ・少子化や、子供の価値観の変化、リスクの少ない安定した生活の追求などで、親族内で後継者を見つけることが難しくなってきています。
 ・後継者育成には5年~10年かかるといわれていますが、経営者が忙しく、そこまでの教育ができていない。

2.経営者の心理的な要因
 ・「まだ引退するには早い」という考えや、「後継者が見つからない、育っていない」という諦めがあります。
 ・家庭内の問題だと思ってしまう。
 ・「誰に相談すればいいか分からない」という不安があります。

3.金銭的な要因
 ・株式や不動産にかかる相続税・贈与税の問題をどうすればいいか分からない。
 ・後継者の資金調達の難しさ(特に従業員承継)への対処が分からない。

こういう悩みを抱えたまま動けない会社は大変多くあります。
ですが、事業承継に取り組まないままでいると、将来、確実に困ることが出てきます。

【事業承継対策をしなかった時の問題点】

1.自分の代わりに会社を担う後継者が育たない。
2.心に決めた後継者にバトンタッチができない。
3.自社株にかかる相続税の納税資金が確保できない。
4.自社株を含めた遺産分割で親族がもめる可能性があります。

事業承継対策を早く進めて、後悔することはほとんどありません。
しかし、事業承継対策を遅く進めて、良かったと思えることも、ほとんどないのです。

第3回は「家族会議から始める事業承継」です。